３６５日
BAの絵手紙🌟歳時記
きのう夕方持ってきてくれた
郵便物に
絵手紙がどっさり入っていた
洗濯物と郵便物だけは
りおんが仕事終わって
保育園のかえり
まいにち持ってきてくれる
それってしあわせなことよと
絵手紙にもかいてあった
娘さんには悪いけど
絵手紙かきました〜
ここ数日の落ち込みにも
つき合わなければいけないし
看護士さんに
荷物をわたし、わたされたら
必ず窓の下にきて
しばらく話をする
声はケイタイで。
それから先が長い。
お菓子を 食べたい気持ちは
あるのに
夜になると
お菓子の袋をまさぐり
ボリボリたべはじめる
妖怪がいる
意地悪なのか、知らないが
ストレスだろう
横の化粧おばあちゃんは
大きな声で
まご、ひ孫か、とよく話をしていて
看護士の娘、跡取り息子と嫁のはなし。
きのうその嫁が
荷物を持ってきたから
みんなのぞいてる。
まー、エビフライ！玉子焼き!
私が好きだからと
お弁当にして 持ってきたから
みな、ひいた。
ひとりは
那珂川に娘がいるのに
来もしないし、電話もない
病院の友だちの部屋を放浪するばあちゃん。
ひとりは
北九州の娘は
病院裏の邸宅の草をとりにきて
ケアマネとのだんどりをし
テレビショッピングで買った
柑橘ろうの請求書を
立て替えておきましたから。
と
めっちゃ冷たい敬語でしゃべる。
イヤホンなしのテレビの
化粧おばあちゃんは
誰からも 無視されるなか
カーテンをしめて
小さくなって
サクサク エビフライを
たべた
昼間、週に２回くる
そうじのおばちゃん！
北病棟のとき、
人種差別で 気の強いおばあちゃんに
しっかり文句を言われ続けた
なにーこのひと、
おこってるねー
シー！
言えば言うほど
食ってかかるから
いつも！
いいと！
シー！
ちいさく ジェスチャー。
だから
あたしを見ると
手を振り しゃべる
あーら、あなた
どこに行ったか
思ったよー
こーこにいたねー
よーかったー
怪訝にされる人もいる
台湾がふるさとだそうだ
行ったことない〜
しょーろんぽーねー
コロナ終わったら
来年行くといいねー
１０マンあれば
いけるねー
10マン!たか〜
10マン高くないよー
イヤな仕事
刑務所と思って
働くねー
すくたまるよー
遠くから日本にきて
苦労してるんだろうなあ
すぐに返事を ロビーの
広い机でかいた。
ま、それでもあと２時間も
あるけど。
お父さんが
人のこと いろいろ気になるように
なったくらい
よおなってきたって
ことやないとやー
そう言えばそうやな
はじめ、退屈なんて
思いもしなかった
たまには手紙もいいでしょうと
銀座月光荘の
７枚便箋ぎっしりでの
エネルギーあふれるお手紙も
うれしい！
届いた絵手紙のうらの
手紙にも びっしり
思いがかいてある
絵手紙はすごいね、
面会禁止の病室だって
コロナだって
飛び越えていけるね。
先生の言うことを
よく聞いてくださいよ。
やさしさであふれている。
一枚めいがいは、
すべてきのう今日届いた絵手紙です。
はいっ！
がんばります。
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