２０２０．９．３０ ふくふくプラザ１０：１０～１５：３０
ゲスト くすのき燕さん
参加者 福岡県地域のリーダー１４７名
第１７回 子どもと舞台芸術の出会いをもとめて講座
りおんに誘われ初参加
会場が５０％のため一席づつ空けて満席
九州から集まられてるんですか？
いいえ福岡県だけよ。
ひょえ～～。
なんて文化県なの！初っぱなからビックリな大規模研究会。
これまでの取り組みを一転、
例会の未来を わたしたち子ども劇場の観る側から
子どもと人形劇について深めたいと、想像団体から講師を招かず
子ども舞台芸術部のメンバーが基調報告。
基調報告のざっとしたまとめでしたこのあとグループ交流会へ続く
けど 読みやすい グループ交流を先に、基調報告を あとにかきますね
各部屋へ移動 グループ交流
あたし達のグループは県のヒトと
小郡子ども劇場の役員さん
４４年の会員歴を持つその人は子ども劇場を日本に発足したヒトの娘のクラスメイト
青年の頃からの会員です
まず、基調報告に対して すごい調べ！！チーム力すごすぎっ！！
「人形劇」だけにズームアップして 考えるなんてすごすぎる～
価値が低く観られがちな人形劇が
こんなにも ０才児からの心を揺さぶっているとは・・・。
みなけりゃもったいない
コロナで６ヶ月見に行かなかった間に人形劇ひとつ見過ごした～～！！
あ～～もったいない
０才からず～っと見続ける 大人までいや、ばあちゃんになって死ぬまで見続けたいと思った
大垣おやこ劇場で見続けたとき
「みんなでみる」 友達や家族身近な人と共感しながらみることで
同じ空間をともにした人達のあいだには争いは起こらない文化の花が咲き平和が生まれる
と信じてきたので、そこはぬけてるぞと密かに思った
まず グループになって
「一番好きな人形劇は何ですか」
はい、りおんから。
・・・。突然言われても答えられません・・・。
じゃあ会員歴２６年のＫさんから先ね
エルマーかな～ そういえば、「青い鳥」当時大ホールで観たなあ～証明もきれいだったしお話も深くてよかった
つぎりおん
０才から観てるけど覚えてないので
小郡に来て観た中で 「おきゃくおことわり」
生きているようだった 動作とか
あおちゃんがお人形が大好きでさっきのはなしのようにお人形大事に赤ちゃんみたいにしています
つぎみほ
素朴な味のある「野の花さん」かな～
らんちゃんの１位は「うりこひめとあまんじゃく」だと思います
じ～っとにらんだように観てるからおもしろくないのかなと思ったら
家に帰ってしばらく 機織りの歌を歌いながら機を織るうりこひめのマネをしたり
あまんじゃくのきもちを「あそびたかっただけやもんね～」と言ったり
心が大きくゆれるのが ひしひしつたわりました
（その場では３行目だけ話して あとは今思い出した 笑）
つぎ４４年歴Ｉさん
プークの「てぶくろ」小さいのをとったけど
アコーディオンがあったり期待以上によかった
あの小さな手袋の中にクマまではいるの
料理が好きなんだっててぶくろの中で料理までしたり
さいごおおかみが あばよって言うんだけど ハイハイしてた子が
それみてバイバイってしたのよ～
みほさんとおなじく
子育て中はそっちに目がいって覚えてない
今がたのしい
県のヒトは
ひとみ座の「ふたりはともだち」教科書も載ってる
それまでは子どもは元気が良いのを見るものだと思い込んでいた
かたつむりの郵便屋さんだからのろいのよ
手紙まだかな～って待ってる
その空間を共有できるのってしあわせ～
子どもの力を見くびったらいかんなとおもった
その時ね、子どもが言ったのよ
かたつむりだけんおそいったいっ
山笠があるけん博多たいっって感じでね
「人形劇の魅力ってなに」
人形劇は ０才でも分かりますか？って聞かれたら
うん、だいじょうぶよ～と答えるしかなかったけど
魅力を言葉にすることで 伝えることができるよね
りおんが話し出す
ゲームやＴＶには人形が動くのは生きているって命があるってわからない
想像が出来る環境があるのがうれしい
これからがたのしみです
人形劇から話は飛ぶけど
実体験で 秘密基地や探検、忍者、いかだづくり、川遊びをとおして
危険なことも、おもしろさも体験させてあげたい
それを聞いた
Ｋさん
りおんさん先を見てるのね
今を言うかなと思ったら
先をたのしみにしてるって言うからビックリして
我が子が低学年の時 ストーリーよりも周りの道具に興味があったから
今日の話聞いて それでよかったんだと思えた
県のヒト
夜、人形が動き出すと中学まで思っていたよ
Ｉさん
高学年は舞台劇が多くなるけど
人形劇みたいな～ ホッとするって声を聞く
基調報告にあった、人形には私生活がないから
だれかれ話し出す
人形は動くアート
人形の方が鮮明に思い出せるよね
自分も一緒に動かしている感じになるから覚えているのかな
こっちが働きかけて動く物だから覚えているのかな
同じものを何年かぶりに観ると感じ方が違う
７匹の子ヤギがかわいく見えた
若い頃、人形劇ってちょっとひいた
人形劇は保育園での仕事でもあったから 画用紙で人形を作るところから
たのしんでいたのかわからん
１回やってみたらどれだけ大変かわかる
それが近松の 荒削りの木の人形をみて衝撃が走った
みほ
うちのおとうさんの第一位はたぶん「笠地蔵」
くまもとで観たやつです
荒れくれた青年期を生きぬいてきた文化の香りなんか全くない人生だったけど
いま、らんちゃんたちと人形劇もしっかりみてるし
絵本だって ものすごい字の小さい分厚い絵本も毎日さいごまで読んであげるくらいに変わりました
そのＧＩが
あんな暮らしはしたことないけど
小さい屋根 障子 畳 おじいさんとおばあさんの思いやりをみて
自分が小さい頃に 愛された記憶だったり
ばあちゃんに抱っこしてもらった幸せな感情が５０に手が届く今よみがえるんじゃないかなと思います
自分も 柿の木だったり田んぼだったり川が原風景で
なつかしいということばよりもっと大切なものを身近に思い出すところが
人形劇に感じる魅力かなと思います
（かなり言葉を足しました）
くすのき燕さんの話しは
もう眠たいので 端折りますが
映像と生の違いは
高千穂峡にはじめていってあそこに立ったとききれいだな～と思ったのと、
映像で観たのとでは明らかに違うということ
人間の目は ４Ｋなんか比べものにならないくらいすぐれている
生で観た方が心の揺らぎは遙かに大きい
昔のように今の演出はつくりこまない人形劇の方が
想像力をかきたてる
そんな はなしでした
ここで はじめの基調報告を報告します
座り心地のいい椅子の背もたれから離れて
前のめりになった 報告でした。
☆ 人形と人形劇の歴史
・人形の誕生 女神像・土偶・はにわ・仁王様・銅像・ひな人形
・人形を動かすようになっていく 岐阜県美濃市 ひんここ祭り
豊作や大漁を願う祭り
・人形劇の誕生へ
世界の人形劇 ヨーロッパ、アジア
日本の人形劇の歴史
日本の風土、平安から江戸、文楽
何世紀も前から 人形は身近な存在でした
日本の現代人形劇の始まり
大正の終わりに 幼児教育と、文化芸術のまったく違う二つの流れではじまります
昭和時代 １９２９ 画像みながら ラ・プーパ・クルーポ（のちの後のプーク人形劇場）
戦争の時代を経て １９５７ 「青い鳥」の作家メーテルリンクが上演許可を出した人形劇団プークに宛てた手紙には
「未来と地上の平和とは、あなたがたと子どもたちみんなにかかっています」
子ども劇場発足 １９６６ 日本初 福岡に初めて子ども劇場誕生～次第に全国へ広まる
初例会は「エルマーのぼうけん」
☆ 乳幼児期～幼児期の子どもにとっての人形劇
経験も少なく言語も充分に発達していない乳幼児をどうとらえているのか
じ～っと観てるけどわかっているの？
どのように観ているかを観察
声や動かすヒトには目もくれず わらべうた・ちびすけ人形しかみていない乳幼児
８ヶ月の乳幼児が○△□の人形を通して どれが友達？の問に 善悪の関係性をよみとり 善を手にとる実例
これらの研究から
「アニミズム」という 子どもの発達の特徴がわかる
０才～７．８才
特に ２～３才は存分に発揮する絶頂期
動く人形は生きている存在と考える
「自己中心性」 良く悪い意味での自己中心ととらえがちだが、
相手のみになって考えられるといったひじょうに大切な 乳幼児の発達のプロセスである
お人形を寝せて布団をかけてトントンしたり
やさしく抱っこしたり
自分がされたようにしてあげられる
つまり自分と同じように相手も感じていると思うこと
自分の持っている人形やぬいぐるみも、自分と同じように喜んだり痛がったりしていると信じている
自分の感情を重ねてみてるアニミズム期は成長とともに思春期頃までに少しづつ終わっていく
この時期に人形劇に出会う意味
身近な物すべてに自分と同じように命があり、感情があると信じている時期なので、人形劇にはアニミズムを発揮できるチャンスが沢山ある
人形をとおして楽しいだけでなく、負の感情も体感する人形劇に大きく心が動く
人形劇で何かを教え込むのではなく、子どもたちのなかにすでにあるものを豊かに引き出す
心が大きく動く体験を積み重ね育つその後の成長の土台となる
☆児童期（低学年）にとっての人形劇
アニミズムを存分に過ごした乳幼児から思春期までの人形劇の二つの意味
人形劇はファンタジーの世界により魅力的に誘ってくれる
人形劇を観ることが意欲と客観性をはぐくむ
遊びの世界でファンタジーに出会うことが減っている今こそ人形劇
作り手まで見えているストーリーとまわりも感じれる変化
いろんな事に挑戦したいという意欲につながるのでは
人形と担い手で成り立っている客観性をはぐくむ
ここで高学年は出てこないが あとのグループ交流の中で話しが膨らんでいきました
おしまい
おやすみなさい～
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