舞台きみはいくさにいったけれど

まえにみた、戦場にタイムスリップする舞台は
あした飛び立つ特攻隊員の心の動きが衝撃的でしたが、
きのうの舞台、「きみはいくさに征ったけれど」は
ラインの音、ポコッポコッの着信音
あれだけ電源から切ってって言われとるのに~と
思うほど、となりに座っている女子高生の身にもあり得るリアルさに
いいのだろうかとドギマギした
 
大野城まどかぴあ大ホールには
小郡子ども劇場では見たことのないくらいの
若者がうじゃうじゃいた
いや、これまでだって合同例会はあったけれど
こんなにセーラー服姿や
見るからに美しき10代があちこちに座っていることに感動した
いや、大丈夫かと心配をした
 
劇中の先生なんて、まだ良いほうで
何のために先生を目指したのかと問いたいだらけの
学年もみてきた
学年、いや学校に熱血先生が1人でもいれば
恩の字なのは、じぶんの知っている所だけじゃないのだと想像するからだ
 
仕事帰りに3人保育園のお迎え、
大野城へ向かう道の途中で職場の大野城から家へ帰るGIと
途中の裏道に待ち合わせし、車を交換し、
GIの軽トラに乗って
15分遅れてかけつけた娘25才
 
高2の春、寮生活のさなか再婚した自分と
主人公のさみしさが重なり、16才から見た
母親の浮かれた様子を目の当たりにし、
自分は要らないものではないのか、と問う主人公側の視点で
見る舞台
 
あたしはあんなんじゃない、
娘を愛している
 
劇中の母も又、息子の言葉に敏感でうろたえたり心配をしている
13才からいやもっと低い年令でもだろうが
思春期の心は歌のようにガラスで出来ているのだとしたら
もっともっと深くきもちを読んであげるべきだったと
いまさらながらに反省した
 
舞台がはねて
前の席にこれず後ろの席から
「おくれてごめん」離れて舞台を見た娘が言う
 
「おなかすいた」
家にコロッケ・・・いや、ロイヤルホスト行く?
うん、まえの家の上の?
そう、そこで待ち合わせね~
 
やっと明るいテーブルで向き合った
娘の目は おいおい泣いたあとがあった
 
「あのとき、さみしかったろう
 
悲しかったろう」
 
いいや~ とだけ言ってそこにはふれない
「あのことばよかっったね~」
どのことば
いっぱいでてきたよね~
あの浩三さんってホントにおるんやない?
「おるんやて!ほんものの人よ」
 
浩三さんで描く戦争は すばらしく
す~っとはいってくるよね
 
血なまぐさく、おそろしく、怖いものが戦争でなければいかんとも
思うよ、
「あの、銃撃音なんて、本当にあそこにいたら
もっと地響きがするほどの音だろうし
あれぐらいのもんじゃないし
まわりで打たれてどんどん死んでいく光景をみたら
たまらんよね、おれんしそこに」
 
若い人が見たら戦争を勘違いするかもしれんけど
ほんとうに
あのおもしろくて茶目っ気たっぷりの
浩三さんがおったんやもんね~
 
人間らしい人が、殺し殺される中で心が石になっていく中で
あんなひとが おったんやもんね~
 
いつしか話は
戦争へと流れていったけど
 
この高学年例会は
0歳児じゃなかったら
託児してでも家族
大人4人で見たかったと思った
 
帰りの道は
うしろからついてくる軽トラに
家族で入れる喜びがあふれ
寝てるであろう家で待つ家族がいて
幸せな気持ちで胸が熱くなる想いだった
あたしたちは しっかり生きている!と叫びたい気持ちで
家路を急いだ

BA’z LIFE

絵手紙でつづる大切な日の記録

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