死を待つ

いま ひとつのいのちが
壮大な人生を終えようとしている

おかあさん!
なんか人ごとみたい!
おかあさんだって娘なんやろ!
行ってやってあげればいいやん


妹だとは思ったことないが
その母は
りおんさんはわたしの孫よ
あなたは娘
妹よ
と言っていた

大垣と北九州だから
そうそう会うことは
なかったけれど
風地蔵しんぶんへの感想をかいた
お手紙や
段ボールが届き
49で 父親が大腸ガンで
若死にしてからの
はじめましてからが
つきあいだった

はじめて 大垣に
届いた 段ボールをあけたとき
乾燥ひじきに なんか忘れたけど
大したもんじゃないのに
たくさん いろんなものが入っていて
これが おかあさんってひとの
ぬくもりかと
うれしくて たまらなかった

エステ時代、18.19のときひとつ年上の
同僚に やはり段ボールが会社に
届き もう!また!迷惑!だと いいながら
ホクホクしてた子の瞬間に
ひどくヤキモチを焼いた

いやでたまらなかった

それが
あたしにも 届いた!と
段ボールのしあわせを味わった

いちにちあけて
きのう、どう?と でんわした

みほ姉さんがキライじゃないけど
おかあさんが生きているうちに
やっていた方がいいことだって
わかっているけど
病院で話しをしたとき
わたしは あんな元気な
おかあさんぎ死ぬなんて思えなくて
そのことで頭がいっぱいで
あまり 聞けてなくて
ごめんなさい
おかあさんがカラダがきつくても
わたしが足が悪かったり
できない人ってわかっているから
ぜんぶ自分でやっていたんです


ずーっと寝れなくて
きのうダンナがきてくれて
まにあったー
ことばも出なくて
目も閉じたままだったのに
ダンナがきたら
目をあけて
涙を流しました

なんかまた
元気になるんじゃないかって
気もして
きのうは
パパが付き添いをかわるから
家に帰ってちょっと寝たがいいって
言ってくれて

せっかくみほねえさんに
教えてもらったことが
半分くらいしかできなくて
ごめんなさい
きのうは元気だったのに
今日は力がはいらなくて
これの繰り返しで

1時間近く
話しをしたのは
はじめてだけど
自分のきもちを
一生懸命訴えていることに
感動した


夕方の電話で
びっくりしたけど
保険やさんが
親身に教えてくれたこと
なんとかなりそうなこと
これから病院に行くけれどパパに今朝
看護師さんが
もう2、3日ですと言われたこと

自分も
パパも
娘も
おかあさんが死ね夢をみたこと

じつは
きのう、わたしのお父さんが
夢に出てきたんです
ただ 見ていただけでしたが
わたしのお父さんの
きのうが命日なんです

だから母をつれにきたんだと
思って

おかあさんを連れていかんでーって
叫んでて

そしたら
まだ生きていたから
よかったって思ったけど

やっぱり
もう近いんだって
思います

うんうん
矢継ぎ早に
一生懸命はなす
この人が 愛おしくなる

はなしを聞くことしか出来ないけど
よかよか
大丈夫
大丈夫
をずーっと言っていた

わたしのお父さんがって
そんなふうに頼りにされていたんだと
おかあさんが死ね間際に連れにくる
家族
お父さんだったんだと

嫌な気がせず
自分が考えたことがなかった
見ようとしたことがない
リアルが
わたしのお父さんって

力強くはなす人がいてくれて
しあわせだったんだって
充分にわかった

だけんね、
りおんが心配するように
頼りないけど
あたしがやれば早いけど
それはしたらいかんって思ったと

そりゃあ
それが正解かどうか
じぶんだって
いろんな 感情が
いま入り乱れて
イライラもするよ

でも
いちばんは
残して死なれんって思っとらすひとたちが
いま、
三人で
家族で 乗り越えようとしよらすとば
見守るだけ

失敗したっていいやん
できんかっていいやん

出しゃばらず
おかあさんがいなくなる
これから
三人が力をあわせて
ケンカしたり
ぶつかりあったり
助け合う
それを 尊重しようと
思っとる






365日
BAの絵手紙🌟歳時記

11月13日

BA’z LIFE

絵手紙でつづる大切な日の記録

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