365日
BAの絵手紙🌟歳時記
11月16日
親族席には
娘夫婦と
あたしと
りおんと
子どもたち
寂しい通夜になりそうだと
思えば
ばあちゃんの
宗教仲間が
大勢こられ
椅子をどんどんだされ
会場に 入りきらない人だった
れいくんが眠くて
人が入り出す寸前に
泣きりおんが
控室で 寝ていたから
夫婦の列のうしろの席に
らんちゃんとあおちゃんだけ
数珠を手に
まわりのお経のなかにいた
受付けから
みていると
あおちゃんがたまに
控室のほうへ走り出すのを
らんちゃんが
あおちゃーんっと
小声で呼びながら
さっと連れ戻す光景が
あたたかく
お経の波に微笑んだ
同じマンションなんです
朝倉の娘さんでしょう
送ってもらったのよと果物とか
ご相伴させてもらうくらい
親しくさせていただいて
いつも はなしは聞いていましたと
声をかけられて
嬉しかった
ひつぎに並ぶ方たちの声が聞きたくて
人混みに混じり
さいごに話しかけて
涙される方たちの
中にいた
はじめのご焼香は
娘夫婦の次にあたし
りおんと子どもたち
の順番だが
りおんはまだ かえらず
ふたりの小さな手をひき
一般の方々に振り向きなおり
一礼をした
額に香をつまんで
火にくべる
子どもたちも
一緒に
やった
さいごのほうでやっとれいくんも
寝たらしく
一般に混じり
りおんが焼香した
喪主のあいさつは
娘のダンナで
型通りのあいさつは
読んでいたが
はずしてからがよかった
今は亡き父に
結婚を猛反対され
もう、結婚できないんじゃないかと
いうくらい
強烈な父親を
説得して 応援してくれた母がいなければ
こうして皆さんに出会うことも
なかったと
母に感謝していますと
目を真っ赤にうるませ
大阪弁なまりで
心打つあいさつだった
あしたは
葬儀
ずっとコンビニ弁当ばかりだというふたりに
せめて
できることをと
保育園へ行く前に
おにぎり
と卵焼き、お弁当を
つくり持っていく仕込みをして
寝た
4時半にはみんな起きて
バタバタ準備する
斎場の方々が
子どもさんも連れてきてー
かわいいかわいいと
絶賛だが
ママがいや、とても大変だと
首を縦に振れないでいる
らんちゃん
あおちゃんなら
いいかなと思うが
ママにまかせよう
さあ
今日も北九州の高速をはしる
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